会社設立は意外に簡単、でも継続は難しい。

3年前に26年勤めた会社を退職し、すぐに会社を作り独立しました。それまでは、ある工業用ゴム部品メーカーで地方工場の工場長、営業・人事管理の責任者をしたり、それなりのポジションで働いてきました。地方の工場に勤務していたので、社長は常時、東京の本社にいたので、実質70人程度の工場でトップとして任されていました。

退職した理由は、勤務していた工場の風紀が少々乱れていることを社長から指摘され、改革を支持されました。色々なセミナーや、経営塾などにも通いなんとか社員全員が同じ方向を向いて仕事を出来るようになりました。ただ、それが原因で、私の言うことは聞くようになってくれたものの、逆にたまにしか来ない社長に対して社員がそっぽを向くようになってしまったのです。

このままでは本社全体を敵に回してしまうので、自らが社長のイエスマンになってしまい、社長と社員の板挟みになって自ら身を引くこととなりました。
工場長として働かせてもらったおかげで、多くの人脈ができ、会社を興すことにしました。リサイクル関連の会社です。会社の設立に当たっては、幸いにそれなりの退職金を頂いたので、半分を資本金に充てました。登記などの書類手続きは司法書士の先生にお願いしました。休眠状態の有限会社を譲渡してもらったので、資本金を除いた経費は、20万円ほどでした。

最初はテナントに入居して開業したのですが、365日開いているテナントなのでパート従業員を雇用せざるを得ませんでした。開業してすぐに雇用するのは考えが甘かったと思います。月末は給料を払うための金策に奔走するようになり、資本金も目減りする一方でした。結局は自宅を改装して店を移転し、従業員も解雇、現在では何とか一人で営業しています。

会社を設立するのは簡単ですが、販売に関してハッキリとしたビジョンが無いと、当然厳しくなります。独立は慎重に。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする