着物を着る時に見ておきたい種類と選び方

着物をお出かけに着て行きたいと思う方は沢山居ますよね。
でも、種類はあるし、どれがどんな時に着られるものやら。
という事が多いのも不慣れな服装にはありがちです。

普段着から正装まで、着物も区別がされているので出かける場所、場合によって簡単に覚えておきたい部分を書いていきたいと思います。

★「着物のおおまかな種類について」
和服にも洋服と同じく、普段着、準礼装、正装があります。
簡単にですが、種類を見ていきたいと思います。

<小紋>
普段着に使う和服と言えば、小紋です。
名前の通り小さな模様が全体についているものも多いですし、キラキラした布地は少ないのも普段着らしいですね。
この小紋一つでも江戸小紋、友禅小紋の種類がありますが、よく見る矢絣から、鮫、現代的なデザインも多くなっています。
浴衣もカジュアルな服装の代表ですね!

<振り袖・訪問着>
結婚式などお呼ばれに行くときの身に付ける礼装。
独身者と既婚者で分かれるのですが、若い女性ならば振り袖でしょう。
成人式でおなじみの振り袖にも袖の長さが複数あります。
足元まで来そうな大振り袖が成人式の目玉ではないでしょうか。
膝程度の丈の中振袖、小振袖もあります。
いずれも普通の着丈よりも袖が長いのが特徴です。

今度は訪問着ですが、振り袖よりも模様がシンプル、袖が短い略式の礼装です。
振り袖を着るには年齢が…という独身の正装としても扱われます。
年齢を決める事は出来ませんが、改まった席に出かける時に年齢が気になる人には訪問着です。
模様は絵羽根柄、染抜きの三つ紋または一つ紋という何も知らないと難しい特徴があります。
振り袖よりは短く、模様も落ち着いていて、染が美しいという方が分かりやすい感じがします。

・一つ紋…背中にのみ家紋
・三つ紋…背中と両袖の後ろに家紋

<留袖>
既婚者の正装で、黒地に家紋があり、主に足元に金銀も交えたモチーフが使われています。
そして五つ紋という家紋が5つのものが最上位の礼装となります。
五つ紋は、三つ紋の服よりも更に二つ、両胸の分かりやすい位置に家紋が入っています。
紋の区別だけでなく、着ていて見た目にも分かりやすい特徴になっています。

カラフルな色留袖もありますので、訪問着とのデザインは紋の数が大事になります。
七五三や入学式卒業式など子供の方が主役の行事に、五つ紋を着ると子供よりも親の方が格が上の服装に…というので似つかわしくないといったことにもなってきます。

お子さんの行事は訪問着など紋が少ないものを選ぶことになります。
近親者の結婚式は色留袖の五つ紋を選ぶなど、ドレスコードも難しいですね。
家紋はお墓に刻まれていますし、嫁ぎ先の家紋を調べると良いでしょう。
お姑さんのものを確認すれば間違いないと思います。

<喪服>
全身黒に家紋の白が際立つ五つ紋です。
亡くなった方を送り出す大切な席ですから格が高い服装になるのも自然ですね。
小物も黒で統一していますので、白いのは襦袢や足袋のごく部分的なものです。

★「レンタルで着る時の注意」
予め予定が分かっている結婚式なら、家紋を調べて自分が結婚しているか独身か、誰の結婚式かを絞って早めに気に入った訪問着や色留袖を予約することも出来ます。

喪服も同様にレンタルできますが、葬儀の出席が分かった時点で家紋を調べ、ネットのレンタルなら急いで連絡を取りましょう。

レンタルサービスでも足袋のプレゼントサービスがありますが、服で厄介な事は皮膚に病気を持っている人が着る可能性です。
足袋がプレゼントというのである程度は納得が行くと思いますが、思いもかけない事態は衣装の破損ばかりではないことも留意しておきたいものです。

当然ですが、もっとも基本的なのは汚損などを発生させない事が第一です。
振り袖を身に着ける時は特に袖に注意しましょう。
長いたもとは、膝の上にたたんでおくように心がけましょう。
随分と前の話ですが、タクシーのドアに振り袖が挟まった事に気付かずそのまま走り去ってしまったという話を聞いたことがあります。
高価な衣装は簡単に洗濯は出来ません。
道路の汚れは泥や砂だけでなく油の汚れもありますので簡単には落ちません。
レンタル品をそのまま購入する事態だけは招かないようにしましょう。

★「レンタルと購入、どちらがお得?」
和服なんて滅多に着ない!
振り袖を着られる時間はあっという間に過ぎると思うなら、成人式の振り袖をレンタルにするのも良いと思います。
実際に成人式だけ、身内の結婚式だけになることも少なくないので。

結婚式以外の行事にも和服で出席したいと思うなら、訪問着を購入して使う方が良いかもしれません。
レンタル品のように、汚れ、破れの事を比較的気を遣わずに済みます。
お目当ての衣装が着られるか気を揉む機会も減るはずです。
長く着続けるには、今はちょっと地味かな、という感じでも良いぐらいです。

自分が着物をこの先身に着ける頻度で考えるのが一番ですよ!

<最後に>
どの種類の着物をどんな時に着るのか、簡単ですが書いてみました。
招待を受けた席、自分と相手の関係をよく考えて着物の種類と紋の数を考えて選んで下さいね。

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